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雷鳴の轟く山 ~その5~
2009-06-01 Mon 08:04

なんやかんやあって登る事になった雷鳴山。
草木の覆い茂る獣道を進むは、もちろんこの人。
クリューg
って、なんであんたが付いて来る?

愛用のロングソードを引きずりながら先頭を進む師の姿。
地面をガリガリと剣先が削りながら…あぁ、だから先が欠けてるんだ、と今更ながらに気付いたりする。
一方、オレはというと、秘伝書を読みながら師の後を付いて行く。

秘伝書には雷を切った時に会得したという奥義、雷鳴斬の極意が記述されていた。
居合いの技。
新堀流の継承者が代々受継いできている家伝の技だ。
ここだけの話、オレも使えたりする。
え?
じゃぁ雷を切った事あるのか?
そんな訳はない。
オレの聞いた限りじゃ、初代以外にそんな事できたやつ居ない。
あくまでも雷を切る為の技が奥義である。
何度か挑戦した御先祖様もいるらしいが、真っ黒焦げになったそうだ。
それでも生きて帰って来るあたり流石は新堀家の人間だと感心してしまうが…
まぁ、免許皆伝の者にだけ伝えられるのが家伝の奥義、という事だろう。
ちなみにオレは目録止まりですがね。
爺ちゃんがやってるのを見て真似してたら出来る様になったのです。
あれ?
オレ天才なんじゃね?w

などなど考えてるうちに辿り着いたのは、少し開けた場所にある滝つぼ。
「うおぉぉぉっ滝ですよ滝っ!」
見れば小川が麓へと流れている。
これが実家の近くを流れてる川に繋がってるのだろう。
「こんなとこに柿がなってますよ、めっちゃ美味そう!!」
里帰りしたのは秋頃だったっけな。
熟した柿が…ってか、うるせぇな師匠(ぼそ
再び秘伝書読み場所を確認する。
場所、間違えてねぇか?
「うわぁぁぁっ猪ですよ~」
あん?
騒がしい声に顔をあげると…
巨大な猪に追いかけられてる師匠が見えた。

ば、馬鹿っ!
こっち来んなーーーーーー!!

何故か二人で逃げる破目に。


…数刻後

やっぱ道間違えたんだろ!?
「まぁまぁ細かい事は良いじゃないですか~」
そもそも何であんたが先頭歩いてたのか、今更ながらに疑問に思う。

今度こそ秘伝書通りに進み、辿り着いたのは山頂付近の開けた地。
眼前には絶壁。
見下ろせば故郷の村落と、その付近を流れる川。
空は快晴…だった筈なのに何かどんよりしてきてる。

ゴロゴロって音と共に稲光。

やはりここで間違いないようだ。
新堀家の礎を初代が築いた場所。
さすがのオレでも、身が引き締まる思いだ。
オレは愛刀をみつめ、自然と握る手に力がこもる。

「さぁさぁ盛り上がって参りました~♪」

…せっかくの雰囲気をぶち壊しだ。
師匠を連れてきた事を後悔した。

                                その6に続く

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